ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>(Jネ)は28日、独立行政法人科学技術振興機構(JST)が、同社の「自動制御培養法を用いたヒト培養軟骨」の開発結果について成功と認定したと発表した。
本開発課題は、広島大学・越智光夫教授(現、同大学病院長)および大阪大学・田谷正仁教授の研究成果を基に、2000年3月から2007年9月にかけて、JSTから同社に委託され、企業化開発(開発費約4億5600万円)を進めていたもの。
新技術は、関節軟骨を損傷した患者から関節鏡手術で少量の軟骨組織を採取し、軟骨細胞をアテロコラーゲン中で三次元培養した後、患者自身の軟骨欠損部へ移植するもので、臨床試験において安全性と有効性が検証された。患者本人の細胞を使用するため、免疫による拒絶反応がほとんどないという。
事故による外傷やスポーツによるケガに加え、高齢化とともに変形性関節症の患者数は増加しており、潜在患者を含めると500万人とも推測されるなか、軟骨組織は一度損傷すると自然治癒しないことから、これまでは対症療法しかなかったが、自家培養軟骨の移植による治療は根本的な治療法として、大いに期待が寄せられている。
同社は、ヒト細胞・組織を利用した再生医療で国内第1号の企業。また、細胞利用製品の製造に適したGMP設備を保有しているのは、国内では同社だけである。
3つの製品パイプラインはいずれも順調に進捗している。自家培養表皮「ジェイス」は、2007年10月に厚生労働省より再生医療における日本で最初の製造承認を取得し、保険収載を待つばかり。今回、開発成功の認定を受けた自家培養軟骨は、製造販売承認の取得に向け準備を進めている。自家培養角膜上皮は、治験開始へ向けて2007年5月に確認申請を提出した。
業績については、人員採用や設備投資など先行投資を行うことから、2010年3月期までは損失計上の予定であるが、経常損失幅は今期で底を打つ見込みとしている。
via ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング ヒト培養軟骨の開発に成功
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